砂曼荼羅

曼荼羅の動画です。バイトの大学生がくれました。何回見ても圧巻だわー。

http://musaeum.org/mandala/mandalacam.html
以下、ダライ・ラマ法王日本代表部事務局より引用。

チベットで作られる曼荼羅は、大きく分けて砂で描く砂曼荼羅(ドゥルツォン)、布に描く絵曼荼羅(レーディ)、木や宝石で作られる立体曼荼羅(ローラン)の三種類に分類されます。
曼荼羅とはそれぞれの本尊が住む宇宙ないし浄土をあらわしたもので、今回作られるものは砂曼荼羅のうちの観音曼荼羅(トゥクチェ・チェンプー・キルコール)、すなわち観音菩薩が住む浄土です。
チベットでは、寺院や団体が何らかの発願をし、その成就を願って執り行なう儀式の中で砂曼荼羅が作成されます。
僧侶たちは瞑想の中で本尊の浄土(曼荼羅)を観想すると同時に、砂曼荼羅という物質的な浄土をも制作します。精神と物質の二つの曼荼羅が完成したところで、儀式によって本尊(今回の場合は観音菩薩)を曼荼羅に招き祈願をします。無事に祈願が終わったところで、本尊には再び本物の浄土にお帰りいただき、制作した砂曼荼羅は一粒一粒の砂にもどして川に流します。
「せっかく努力して作り上げた芸術作品をなぜ壊してしまうのですか」「なぜ川に流すのですか」といったご質問をよくいただきますが、砂曼荼羅を壊すという行為には「すべては無常であり、空である」という仏教の教えが表現されているのです。
また制作の期間中、僧侶は毎日儀式を行ない砂曼荼羅を加持しますので、加持の力によって砂の一粒一粒が貴い物質に変わるとチベット仏教徒のあいだでは考えられています。この砂を儀式と共に川に流すことが、ナーガ神(恵みの雨・豊穣・大地の平和を司る水神)への供養になるという考えがあるのです。

「すべては無常であり、空である」その集大成がここにある気がする。深いなあ。理論を頭で理解できても、心では理解できない。だから俗人なんだな。うん。
曼荼羅の製作工程
http://www.mmba.jp/daisyoin/mandala/0203.html